[Teto de ardósia]


今回は、近年の戸建てを中心に使用されている『化粧スレート』の耐久性やメンテナンスについてお話しです。
でもその前に、『化粧スレート』の歴史について、ひも解いていくのでお付き合いください。

実は、ひとくちに「屋根」といっても、その種類は沢山あります。
屋根は、大きく分けて2つに分類(カテゴリー)されます。

一つは『勾配屋根(こうばいやね)』
勾配屋根は戸建ての屋根に代表される、斜めになっている屋根のこと。
もう一つは『陸屋根(ろくやね)』 **りくやね**ではなく、建築業界では**ろくやね**と読みます。

話しを『勾配屋根』に使われている、『化粧スレート』戻します。

近年、勾配屋根で一番使われている材料は『化粧スレート』という材料です。
スレートも「天然スレート」と「化粧スレート」の2種類に分かれます。

天然スレートは粘板岩などの天然石を薄くスライスしたもの。
江戸時代から明治時代になると洋館が増えてきて、日本瓦に代わる屋根材でした。
天然スレートは今や高級素材で、一般住宅では使う人は極まれです。
天然スレートに代わってつくられたのが「化粧スレート」です。

化粧スレート(=スレート瓦)は、セメントと繊維質を混ぜてつくられた人工的な屋根材です。
「カラーベスト」とか「コロニアル」というような商品名が代名詞になっています。
余談ですが接着剤のことを、**ボンド**とか**セメダイン**と呼ぶのと同じです。

化粧スレートが普及した当時は、アスベスト(石綿)が混入されていました。
しかし、2004年10月に屋根材や外壁建材などの製造・輸入が禁止となり、猶予期間をもって2006年頃には0.1%超含有製品の事実上全面禁止となりました。

アスベストを使っていた理由は、「腐りにくい」「劣化しにくい」「軽くて強い」「断熱性がある」
これら特徴は、現在使われている、環境問題の改善からつくられたノンアスベストの化粧スレートとの比較です。

「じゃ~!アスベスト入りでいいんじゃないの?」と思いますよね?

ご存じの方もいらしゃるかと思いますが、実は欧州諸国では1990年頃から全面禁止になっていました。

日本でも規制は段階的に進んでいたのですが、2005年に社会問題となった!いわゆる「クボタ問題」をきっかけに、アスベストは「管理すべき材料」から「使ってはいけない材料」へと社会の認識が大きく変わりました。

これまでに、中皮腫や肺がんなど、アスベストが深く関係するとされる病気で多くの方が苦しまれてきたことも事実です。

いつも日本の初動は、少し遅れる傾向がありますが、決まれば「とことんやる!」という良いよころもあります。

私は、屋根の色や形だけでなく「化粧スレートの歴史」を知っていただくことが、適切な建物の維持管理につながると考えています。

次回は、化粧スレートのメンテナンスについてお話させてください。
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